模倣犯 [Book]
昨夜遅く(今日か・・)読み終えました。約500pの文庫本5冊。ミステリーにしては超長編でした。1人1人の人物描写が丁寧で、全く飽きないで一気に読めます。とても丁寧なので、登場人物がそれぞれ魅力的なのです。
とんでもない犯人なのですが、現実にこういう考えを持っている人は結構いそうで、だからこそまるっきりの虚構な感じがしません。とにかく自分が他者と違う、極めて優秀ということを多くの人に証明したい。その目的のためなら、過程で何をしても、何が起きても、自分以外の人間のことはなんとも思わない。思わないようにしているのではなく、自然に「思わない」のです。ただし、他人にどう思われているかは非常に大事な価値観。で、最後にそこが隙となるのですが・・予備知識が全く無かったので、模倣犯って長編なので、事件が2つ3つあって実は最初の事件が真の模倣だったとかいうオチなのかしら、と想像していましたが、そんな単純ではなかったです
当時はあまり興味なかったのですが、昔、中居クンの映画として記憶していたので、調べてみました。2002年の映画だったのですが、散々な評価で驚きました。小説と映画の内容がかなり違っているからみたいです。機会があったらレンタルしよう。そして自分で感じてみようと思います。
東野さんは読むとしても同じ本を2回目3回目になるので(それはそれでよいのですが)宮部さんは、まだかなり読んでいない文庫もあるので、楽しみです。先月いくつか本の感想書きましたが、それぞれに面白いのですが、宮部さんの筆力は群を抜いているように感じました。宮部ファンの方には今頃わかったのかよと笑われそうです
それにしても、眠いです・・
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