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とんび [Book]

重松清「とんび」。NHKで2回連続のドラマで放送されていたのですが、見逃してしまいました。先週、モンテカルロ国際TV祭で最優秀賞を受賞。おめでとうございます。

重松ワールド、これも親子のお話。子供が生まれ、成人し、結婚するまでの人生を親と子の目線から丁寧に描いています。とんびが鷹を産むのとんび。親一人子一人なのですが、そこには多くの人たちのささえ愛があり、そんな素晴らしい人たちが集まってくるのだから、決してとんびではないのです。たてまえや偽善のつきあいでは、長続きしない人との関係。心から相手を信じきっているので、時に乱暴な態度や言葉が出てしまう。でも本音で付き合えるってそういうことだから、そんな相手は一番大切にしている。舞台は広島ですが、主人公の子供が結婚して1人になり、定年を迎え、子供の生活圏である東京で一緒に住むかどうかの葛藤で、地元を選んだのも、そんな大切な人たちとの関係を選んだから。

朝の電車でラスト近くを読んでいたら、グググッときてしまいました。

とんび (角川文庫)

とんび (角川文庫)

  • 作者: 重松 清
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2011/10/25
  • メディア: 文庫



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