龍は眠る [Book]
日本推理作家協会賞を1992年に受賞した作品。宮部さんが32才の時にこの小説を書いたことになります。いや、賞が92年だから30才くらいの時に書いていたのかも・・
改めて、彼女は天才だったんだと。一見超能力という無形の題材で、そこが興味で読み進めると、人の心理の奥を考えさせられる。主人公は「善人」です。間違いなく。XMENのチャールズも「善人」だった。
そう考えると、悪人のテレパスってものすごく怖い存在になる。
我々は身体のうちに、それぞれ一頭の龍を飼っている。底知れない力を秘めた、不可思議な形の、眠れる龍を。そしてひとたびその龍がおき出したら、できることはもう祈るだけしかない。
ラストに出てくる言葉です。これは超能力というより、普通の私たちの心の問題を言っているんだと思います。
2011-06-19 18:27
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