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花の鎖 [Book]

湊さんの本は、告白と往復書簡と本書の3冊しか読んでいませんが、どれも「未必の故意」を意識して書かれています。ストレートにナイフで殺害とかでない分、怖さが、そう人間の深層心理での殺害的な怖さがあります。拳銃やナイフは遠いところの話のように感じますが、水に溺れるとかは、より身近に感じるから。

さて本作「花の鎖」。1日で読了。最初のうちは、3つの物語のつながりがよくわからず、混乱していましたが、徐々に関係がわかってくると面白くなってきて・・帯に「毎年届く謎の花束。差出人のイニシャルはK」となっていたのですが、イニシャルKの登場人物ばかりなんですねえ。

個人的には、謎解きとかでなく自分の趣味である「花」とか「山」とかがからんでくるので、楽しかったです。コマクサとか八ヶ岳とか思い出し。そして人間のイヤなところと愛せるところ。帯に湊かなえのセカンドステージ始動となっていますが、多分、イヤなところ<愛せるところへ徐々にシフトしているような印象を本書から受けました。

花の鎖

花の鎖

  • 作者: 湊 かなえ
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2011/03/08
  • メディア: 単行本


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