マグマ [Book]
夕刊に、原発再稼働のNewsが・・
この小説が書かれたのが2006年2月。その5年後に震災で、福島の原発が爆発。本書は、知人から頂いた何冊かのひとつだったのですが、震災後だったので、あまり見もしないで震災に影響して書かれたのかな・・と勘違いしていました。
今日読み終えたところで、冒頭のNews。色々なタイミングが合致したのは本当に偶然です。
主人公はハゲタカと揶揄され恐れられる外資系投資ファンド会社に勤務する若手エリート女性社員。原発に変わる発電手段として、地熱発電がクローズアップされています。「大型経済小説」ということですが、夫婦愛、家族愛、なにより仕事に対する情熱を書き上げていて、久しぶりに夢中になって読み終えました。
基本的に小説は面白ければよく、細かい詮索はしません。面白いだけで十分なのですが、たまに本作のように「感動」を与えてくれる作品に出会うことがあるので、読書は止められないのですね。
「賞」をもらっていなくても、こんな素晴らしい小説があるんです。おすすめの一冊です。
巻末の池上彰さんの解説も相変わらずわかりやすいです。
6/10からwowwowで連続ドラマ化されているようです。
2012-06-16 20:49
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